thinking + sinking

とりとめのない思考、または試行のアーカイブ。

道化師、アルレッキーノ、佯狂者

愚者といえば道化師。

宮廷道化師|jester

宮廷道化師(きゅうていどうけし)とは中世ヨーロッパもしくはテューダー朝時代に支配者層によって雇われたエンターテイナー。……中世の宮廷道化師は色鮮やかなまだら模様(英: motley)の服装と風変わりな帽子を被っており、先にあげた現代のものはこの服装を模倣している。中世の宮廷道化師たちは、物語を語ったり、歌や音楽、アクロバットやジャグリング、奇術など様々な芸を披露して楽しませてきた。

宮廷道化師 - Wikipedia

支配者・特権者によって取り込まれ、制度化された異質とでも言おうか。

以下、気になった点を列挙。

  • 物語を語る、奇術を披露する
  • 二つのタイプがある。「先天的なもの」と「自由な言動を許されたもの」。前者はある種の神聖さを持つ…「自然な」愚者は神に触れられた
  • 中世ではよく死神が道化の姿で描かれた「最後に笑うのは死神」
  • 文学において、道化師は常識と誠実さの象徴

道化師の例。

他。

  • foolの語源はラテン語folis、風の袋または空気や息が入っているもの、の意

道化師の例としては、アルレッキーノの項に追記あり。

アルレッキーノ (Arlecchino) はイタリアの即興喜劇コメディア・デラルテ中のキャラクターの一つで、トリックスター。ひし形の模様のついた衣裳で全身を包み、ずる賢く、人気者として登場することが多い。国によっては、アルルカン(仏: Arlequin)、ハーレクイン(英: Harlequin)とも呼ばれる。

アルレッキーノ - Wikipedia

神聖さに過ぎれば、正教会の聖人「佯狂者」。

俗世に心を煩わされずに専ら神に仕え、祈祷と斎(ものいみ)のうちに功を積んだ正教会の聖人は勤行者と呼ばれるが、そうした人々のうち、世を離れず、昼は市井にあってボロをまとって徘徊し、寒さ・暑さ・飢え・辱めを忍び、夜は聖堂の軒下などに野宿して祈る聖人がこの称号で呼ばれる。

佯狂者 - Wikipedia

聖ワシリイ、など。
別称に、至福者、聖愚者。

タロットに寄ってまとめると、
奇術を披露する「魔術師」的要素を持ち、
「死神」として描かれることもあり、
佯狂者のような神聖さ、あるいは「隠者」的な性質を有する、というところか。